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モンスターザンギャバス討伐作戦
2005 / 07 / 24 ( Sun ) とある朝。
いそいそと慌ただしい日が始まった。 黒い装束に身を包みいそいそと支度を確実に終わらせつつあった。 その動きに眠っていたピンクのブタ・・・いや、クマが目を擦りながら起き上がってきた。 「セシプー、何をしてるプか?」 不思議そうに黒装束に身を包んだセシムに話しかける。 「ちょっと出てくる。なに、すぐに帰る。留守を頼んだぞ」 そう言うと家のドアを開け、外へと出て行った。 セシムのその雰囲気に思わず何も出来ずにただ呆然と見送るプーなのであった。 セシムが向かった先にはすでに冒険者が集っていた。 『無敵大帝ザンギャバス』と恐れられた地獄の列強種族ノスフェラトゥの王子ザンギャバスが知性と理性を失ったモンスターとして死者の祭壇に蹲るのみであることを聞きつけて討伐として集まっているのだ。 急な集まりではあったがそこそこの人数が揃っていた。 参戦の合図が鳴り響くと共にセシムをあわせる数多くの冒険者達は討伐を開始した。 まずは様子見だな。 セシムは、用心のため敵の背後にあたる部分で攻撃を開始した。 敵の羽がかすめそうになる。 く、 セシムは辛うじて避けた。 しかし、体制を崩し尻餅をつく。 「大丈夫か?」 同じ目的の冒険者から声を掛けられる。 「大丈夫だ。問題ない。」 そう言いつつ立ち上がると体制を建て直し攻撃を開始した。 あちこちから威勢のいい声が木霊していた。 かつての無敵大帝は、祭壇から出ることも戻ることも出来ずただ冒険者達の攻撃を受けるのみ。 セシムはそれを確認すると飛燕連撃を繰り出し攻撃を開始した。 「これでも喰らいな!」 そう毒づくように攻撃していく。 どの位しただろうか?徐々にザンギャバスは弱ってきていた。 「歯ごたえがないな。」そんな声が徐々に強まる中。 このまま、何も無ければいいが・・・ セシムは少し嫌な予感がしていた。 そのとき、死者の祭壇の内部に入り込んでいた肉塊は、つっかえていた地上部分が失われた事で、雪崩をうって地下へと這いずり流れていったのだった……。 「アンデッド化とか心配したんだが、あぁなったら、もう脅威では無いな」 心配はただの取り越し苦労で終わった。 皆が歓声を上げゾクゾクと宴会の準備が始まる。 PR |
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