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セイレーン王国運動会
2005 / 08 / 29 ( Mon )
いそいそと支度するセシムをジーと見つめるプーちゃんが

「セシプー?」

なんだ?

「なんで、いつもの服なの?」

これはな、特注で作った水着だ! な、何をする!!


「セシプーにはこれだプ♪」

そう言われて素直に聞くセシムではなかったが・・。
プーの物凄い形相に一瞬怯んだ。その一瞬でセシムは普通の水着を着る羽目になるのであった。

「本当は~セシプーにはコンテストを受けて欲しかったけど・・・気付くのが遅かったプ!残念だプ!」

セシムは心の底から「助かった~」と思ったのであった。


セシムが大会の選手控え室に着くとプーちゃんの嫌がらせの為タイムロスをして着いてすぐに競技が開始された。
セシムは焦りつつもどうにか自分の番には間に合うことが出来たのだった。
3組の団結の証、あいいろのハチマキを締める。
同じ滑走にアールグレイド(a15955)がいた。
スタートは姑息に行くつもりでアールにしがみついた。
そこそこスタートダッシュは成功しセシムはカーブ前に蹴り飛ばし差を・・・と思ったが思った以上にスピードが落ちあっけなくアールが抜いていく。

く・・・・。

スピードは出なくてもバランスよく右カーブは左に身体をよせ左カーブには右に身体を寄せるが思った以上にスピードも出ずにそのままの順位でゴールした。

まあ、間に合っただけよしとしよう。
少なくとも完走できてよかった。


そう呟きつつ第二競技に備えた。

今度は、我慢大会か・・。色々三組で思案したがいい案らしいものが出てこずとりあえずは自分との戦いだな。

いつもの服に身を包み・・・焼けた砂浜の布団を掛けたテーブルが着々と用意されていた。
選手はそれぞれに気合の入った言葉を言ったりする中黙々とセシムは座りだす。

とにかく我慢か・・・・。

すると開始早々なにやら見慣れた色のピンクの物体が浮かびあがる。

・・・・もう幻覚が・・・

ピンクの物体がなにやら看板らしきものを上げ楽しげに飛び跳ねている。
その看板に何が書いているのかかすかに見えた。

ご褒美が貰える!!

ご、ご褒美!!それはどんなご褒美だ?

セシムは、自分にどんなご褒美が貰えるのか思案していた。
すると身体からは汗が諾々と出てはいるが何が貰えるのかに凄く意識が逝っていた。
試合が終了し、這い出すようにその場を退く。
すると目の前にピンクの物体が・・・

俺にご褒美を!!

そう辛うじて言うと。

「ご褒美だプ♪」

な、何を・・・・。

遮る力もなくプーちゃんになすがままになってしまったセシム。
競技も終了し、セシムが気付くとそこは保健室だった。
保健室の窓から見るとそこには・・・最下位であった。

・・・・あのブタぁぁ!!!!

セシムは思いっきり叫んでいたのであった。
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